ティー・エポック・コンサルティング株式会社
T-Epoch Consulting


契約形態について
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  右の図は、契約形態別のリスクに関するイメージ図です。図で示される契約形態はPMBOKに記載されている分け方を参考にしていますので、ご確認いただければと思います。

  さて、右図では4種類の契約形態が示されていますが、発注者から見るとCPFF方式が一番リスクが大きく、FP方式がリスクが小さいとなっています。
  納入者側の見積を鵜呑みにしてしまった場合には”保険”をたっぷりかけた金額で契約することになる可能性もあるので、FP方式が決してリスクが低いわけではありませんが、一般的に見るとこのリスク度配置は当っていると考えています。
  それでは、発注者はいつもFP方式で契約すれば良いかというとそうもいきません。例えば、顧問契約のような場合で月当たりの相談時間等が一定しないような場合は、相談した時間に応じた金額を支払った方が良いでしょう。
  当然のことながら、ある一定の成果物を納入する場合には、作業した時間ではなく成果物に対する対価を支払うべきです。
  こういうお話は、当たり前のような気がしますが、いざITに関する契約になるとちゃんと考えられていなかったりします。一口にITと言っても、機器の調達からアプリケーション開発まで様々です。アプリケーション開発では、要件定義や設計、作成、テストなど様々なステージがありますが、要件定義とそれ以降では、契約形態を分けた方が良いかもしれません。
  契約はお互いの利害関係を調整するためのものです。提供を受けるサービスの内容によってどのようにすることが一番良いのか、また契約内容もどのようにすべきなのか、よく考えることが大切です。

■定額契約または一括請負契約
この種の契約では、明確に定義された調達品に対する一括固定価格を定める。調達品が明確に定義されていない場合には、購入者も納入者もリスクを負う。定額契約は、スケジュール目標のように設定したプロジェクト目標の達成、または目標を上回ることに対するインセンティブを含むことがある。
●定額契約(FP: Fixed Price)
●定額インセンティブ・フィー契約(FPIF:Fixed Plus Incentive Fee)
■実費償還契約
この種の契約では、実コストに、納入者の利益相当分を加えた金額を納入者に支払う(償還する)。コストは通常、直接費か間接費に分けられる。実費償還契約は、スケジュール目標や総コストのような設定したプロジェクト目標の達成、または目標を上回ることに対してのインセンティブを含むことが多い。
●コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約(CPIF:Cost Plus Incentive Fee)
■Time&Material
この契約は、実費償還型および定額型の両面を持つ複合型の契約上の取り決めである。T&M契約は、契約成立の時点で契約の全体総額が取り決められていないので、契約に制限がないという点において、実費清算の契約内容に似ている。
●コスト・プラス・固定フィー契約(CPFF:Cost Plus Fixed Fee)
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