今回は、ＩＴマネジメントとＣＩＯの役割というテーマです。このＩＴマネジメント、ＣＩＯという言葉は、わかっているようで実はわかりにくい言葉です。
　ＩＴマネジメントとは、一口に言ってしまうと、企業のＩＴに関する活動全般について管理することと言えますが、まだ抽象的ですね。色々なコンサル会社や人が、色々な定義をしています。
ＩＴマネジメントの体系としては、おおきくは、ＩＴ企画管理、情報システム、それを支える人材・技術・教育、それとそれらを運営する管理活動およびＩＴ組織体制からなっています。これら全体をバランスよく運営することが必要になります。
　ただ、一度に全部をきちんとやるというのは難しいと思います。会社にとって重要なものから順に整備していくという姿勢が大事だと思います。これを支え推進するのはＣＩＯの役割です。

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◆２．ＩＴのライフサイクルマネジメント

　次にＩＴのライフサイクルのマネジメントを行う、モデルを示します。情報システムは、構築・導入されて長く運用されていきます。事業の推進のための重要なツールである情報システムも、事業の変化と共に変わっていく必要があります。
　ただし、情報システムを変化に合わせて維持管理していくのは大変です。また、ＩＴ技術も急速に変化（進歩）しています。
　計画も無しに闇雲にシステムの追加や変更をしていくと後々その運用のコストが大変なものになります。当然、トラブルも発生し易くなります。ライフサイクルを通して、全体のシステムの体系ををしっかり管理していくことは非常に重要なことなのです。

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◆３．CIOの主要な役割

　ＣＩＯの役割は、ＩＴマネジメント全般の管理はもちろんであるが、中でもＩＴのライフサイクルの管理が重要な仕事になります。従って、常にビジネスや技術の変化に対応したＩＴリエンジニアリングの推進を行うことも 重要な仕事のひとつになります。

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◆４．ITマネージメントとCIOの業務例